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衝撃によるガラスの割れ方
曲げ破壊
曲げ破壊とはガラスのたわみ量により生じる内部応力(物体に外力が加わる場合、それに応じて物体の内部に生ずる抵抗力)が限界点を超えることによって生じる現象。
分かりやすく言うと、ガラスが何かの荷重を受けることによってたわみ、たわむ量が限界を超えるて割れる現象です。
衝突時、ガラスとの接触面積が大きく、比較的衝突速度が遅い破壊の場合、曲げ破壊になりやすくなります。
たとえば、人やサッカーボールなどがぶつかったり、あるいは強い風でガラスがわれた時などの場合は概ねこちらの割れ方になります。
また、家庭用の窓ガラスとしてよく用いられる厚みが3mm~5mm程度のガラスでは、鋼球落下による破壊試験ではほぼ曲げ破壊になります。
受けた衝撃によりガラス全体がたわみ、たわみの内側(衝撃が加わった面)には圧縮応力(圧縮する力に対して元に戻ろうとする力)、たわみの外側(裏面側)には引張応力(引っ張られる力に対して元に戻ろうとする力)が生じる。
たわみ量が大きくなり、裏面側の引張応力がガラスの強度を超えるとガラスが破壊されます。
通常、割れの起点を中心に放射状に端までひび割れが起き全体が割れます。
ヘルツ破壊
ヘルツ破壊は小さくて硬い物体が高速でガラスに衝突した場合に起こる現象です。
衝突により生じた衝撃は応力波(材料が衝撃荷重を受けたときに発生し,時間の経過に伴い材料内部を伝播する応力)としてガラス内部を伝播し、この応力波がガラスの強度を超える場合にヘルツ破壊となります。
曲げ破壊では多くの場合衝撃がかかった点からガラスの端部まで割れを生じますが、ヘルツ破壊の場合は局部的に穴が空き、全体的な破壊が生じないこともあります。
一般的にヘルツ破壊により生じる穴は衝撃面から裏面に向けて穴が大きくなります。その穴は円錐状となり、ヘルツコーンと呼ばれます。
また、発生したヘルツコーンの裏面側の穴は衝突速度が速い程小さくなります。
しかし、現実ではガラスにヘルツコーンが発生したからといって必ずしも衝突物が停止するわけではないので、残りの勢いでヘルツコーンが破壊されたり、ヘルツ破壊の後に曲げ破壊を生じて全体が割れる場合もあります。
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